今となっては知らない人の方が珍しくなった仮想通貨ですが、仮想通貨にはビットコインとアルトコインという種類に分けられます。ビットコインは聞いたことがあると思いますが、アルトコインは聞いたことも見たこともない人も多いです。そこで今回は、アルトコインについて簡単に解説していきます。
アルトコインは2つにわけれる
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨のことを指します。イーサリアムもリップルもモナコインも、アルトコインの一種ということです。そんなアルトコインですが、2018年4月の時点で1600種類以上存在しています。しかし、1600種類の内で有名で価値のある通貨は半分にも満たないでしょう。仮想通貨に少し詳しい人でも50種類言えたら充分なくらいです。
そんなアルトコインですが、実はアルトコインの中でも2種類に分類出来ます。時価総額が高いアルトコインと、時価総額が低く価値がないアルトコイン、いわゆる『草コイン』と言われているものです。この2種類を判別することによって、アルトコインの価値や投資法が変わってきます。しっかりと理解していきましょう。
まずは、時価総額が高いアルトコインです。これは、ビットコインに次ぐ時価総額2位の座を保持している『イーサリアム』や、突然の高騰によって注目を浴びることとなった『リップル』などのことを指します。勘違いしやすい人もいるのですが、『ビットコインキャッシュ』や『ビットコインゴールド』はアルトコインの1種です。ビットコインから分裂した派生コインですが、ビットコインとは別物と考えてください。
これらのアルトコインは非常に人気で、新しく購入しようにも価格が高いので手を出しづらい通貨になっています。しかし、良くも悪くも価格変動の差が大きいので投資目的に向いているでしょう。ただし、『価格が高くて投資目的の通貨である』という性質上、ハッキング被害に遭う確率も高いということになります。一度ハッキング被害が出てしまうと、被害に遭った銘柄はもちろんのこと、仮想通貨全体が下落してしまいます。時価総額が高いからこその対策も必要になってくるということですね。自分のコールドウォレット(オフライン)で保管するなど考えなくてはいけません。
次に、時価総額の低い『草コイン』についてです。ShitCoinとも呼ばれている草コインの定義としては、以下のようなものが当てはまります。
- 誰が何の目的で作ったか不明な仮想通貨
- 目的はあれど、今後どのような発展をしていくか不明な仮想通貨
- 純粋に価値がない通貨
1600種類以上あるアルトコインの中で99%は草コインと言われています。安いものであれば、1通貨0.00001ドルのようなものまであります。100円でとんでもないくらいの通貨が買えるということです。ただし、それだけ安いということは今後も価格が上昇しない、期待されていない通貨と同義になります。大量に買ったとしても利益に繋がることはないでしょう。
しかし、しっかりとした目的がある通貨であれば高騰する可能性は充分になります。特定の商品に特化した通貨などは、とんでもない高騰をすることもあれば、とんでもない暴落を引き起こすこともあるでしょう。もし、草コインに投資するのであれば、しっかりとした目的やビジョンを持った通貨にするようにしてください。
草コインの中には、10日で3倍の上昇を記録したものもあります。100万円分所持していたのであれば、それだけで300万円になった訳です。そう考えると、草コインも狙い目かもしれませんが、こういった高騰はヤメ時を誤るとどんどん下がっていきます。草コインの突然の高騰は、突然の下落とセットです。売り時を間違いないように注意してください。
アルトコインとビットコインの関係
ビットコインとアルトコインの違いについては理解出来たと思います。では、この2つにはどのような関係性があるのでしょうか?実は、アルトコインはビットコインに依存しなければいけない理由があったんです。
ビットコイン建て
この2つの関係性を知るには、まずビットコイン建てという性質を知る必要があります。簡単に言ってしまえば、ビットコインの価格を基準にして、アルトコインの価格を評価したものです。たとえば、ビットコインの価格が1BTC=100万円の時、リップルの価格が10万円だったとします。その場合、リップルのBTC建てでの価格は0.1BTCとなる訳です。20万円なら0.2BTC、50万円なら0.5BTCという感じになります。
ただし、『円建て=BTC建て』という訳ではありません。意外と間違えている人が多いのですが、たとえ円建ての価格が上昇したとしても、BTC建てでも上昇する訳ではないのです。文字にすると少し難しいので、例を挙げて解説します。
【例】1ヶ月の期間でビットコインの価格が100万円から200万円に、リップルの価格が10万円から15万円に上がりました。
まずは、円建てだけで見てみましょう。見ての通り、リップルの価格は5万円上昇していることが分かります。しかし、BTC建てで見てみると『0.1BTC→0.075BTC』となっており、0.025BTC下がっています。『円建てでは上がり、BTC建てでは下がる』、逆に『円建てでは下がり、BTC建てでは上がる』といったパターンは非常に多く訪れますし、トレードをする際の大事な要素となります。
BTC建てが重要な理由
BTC建てをしっかりと考慮しなくてはいけないのは、海外取引所を利用を考えている投資家です。基本的に、アルトコインは海外取引所の方が多く取り扱っています。国内取引所で取り扱っているアルトコインは多くても30~50種類くらいでしょうか。そのため、アルトコインでの投資を考えているのであれば必然的に海外取引所を利用せざる負えなくなる訳です。
しかし、海外取引所では、日本円での入金は出来ません。そこで利用するのが、ビットコインなのです。保有しているビットコインとアルトコインをトレードすることで取引完了となります。海外取引所にとっては、『ビットコイン=日本円』といった認識になってると思ってください。ビットコインが『基軸通貨』と呼ばれる所以ですね。
ビットコインの保有枚数が多ければ多いほど、数多くのアルトコインを購入出来るということです。なので、円建てでは資産が増えていても、BTC建てでの資産が減ってしまえば(ビットコインの保有枚数が減れば)、購入出来るアルトコインの量が減ってしまうということになります。
アルトコイン投資は大きな利益が見込める
アルトコインの良い点として、価格が安いという部分があります。ビットコインがピックアップされているので、仮想通貨は高いという印象が強いです。しかし、アルトコインは非常に安く設定されているものが多いです。たとえば、時価総額2位であるイーサリアムの2018年10月24日のレートは、1ETH=約22,700円となっています。それに対してビットコインのレートは、1BTC=約72万円でした。
1位と2位でもこれだけの差があるんです。それだけアルトコインの価格は低く、大量に購入することが可能になります。たったの1年で何十倍もの高騰をする可能性を秘めていることから、アルトコイン投資は大きな利益が見込めると考えています。少なくとも、初心者が利益を上げようと感がるのであればアルトコインをオススメします。
もちろん、草コインも忘れてはいけません。価格が上がる可能性を秘めている通貨は必ず存在します。まずは、どのアルトコインであれば今後伸びていく可能性があるか見極めていきましょう。ただ安いから、人気だから、といった理由では失敗するでしょう。『安くて人気が出そうな通貨』が狙い目です。
まとめ
アルトコインは今後の仮想通貨業界を盛り上げていくために必要不可欠なものとなっています。仮想通貨投資で成功するには、まずアルトコインから始めてみてはいかがでしょうか?もしかしたら、予想以上に優秀なアルトコインと出会えるかもしれませんよ。