大麻に関わる仮想通貨ということで日本ではあまり注目されていないのがドープコインです。しかし、アメリカなどでは大麻が合法的に使えるようになったとニュースになるくらい大麻産業は活発的です。今回は注目されたり、されなかったりを繰り返す鳴かず飛ばずのドープコインについて解説します。
ドープコインの基本情報
名称 | DopeCoin(ドープコイン) |
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通貨表記 | DOPE |
発行上限枚数 | 2億DOPE |
承認時間 | 60秒 |
承認アルゴリズム | PoW/PoSV3(Proof-of-Stake v3) |
時価総額 | 約15億円 |
時価総額ランキング | 456位 |
ドープとは、そのまま訳せば『深い』や『ヤバい』と言った感じでしょうか。しかし、ここでのドープは大麻(マリファナ)のスラングのことを指します。大麻コインってのもなかなか印象に残る名前ですよね。そんなドープコインの発行上限枚数は2億枚となっており、ビットコインの約10倍となっています。時価総額も約15億円、時価総額ランキングも456位と決して低くありません。
ドープコインの性能
ドープコインは、分散ネットワークで構成されています。デジタル通貨であるため、実物がある訳ではありません。決済システムとしての利用を前提としており、掲げる目標は『大麻愛好家にとって21世紀の近代的で安全なビジネスの方法を提供する』とされています。
ドープコインは、財務ネットワーク、通貨としての価値があり、全てオンライン上で送金することが出来ます。取引は非常に簡単なプロセスを踏んでおり、仮想通貨ウォレットなどのアドレスをコピー&ペーストで記述するだけで送金やドープコインの受け取りが可能です。他の仮想通貨と同じですね。慣れている人であれば、特に迷うことなく取引出来るでしょう。
ソープコインにはボーナス制度のようなものが存在し、デスクトップウォレットでドープコインを保有・保管しているだけで、その保有量に応じた保有ボーナス(5%)が得られる仕組みになっています。ただし、日本では投資目的での利用になるので、保有量はそこまで多くならないかもしれませんね。
大麻愛好家のための通貨?
日本ではドープコインの知名度はそこまで高くありません。理由としては、ドープコインが大麻愛好家のための暗号通貨を標榜する仮想通貨とされているからです。知っての通り、日本では大麻を含む覚せい剤類は違法です。使うだけでなく、持っているだけでも捕まってしまいます。有名人もよく大麻使用や単純所持で逮捕されていますよね。
ただ、世界では大麻合法化の流れが進んでいます。特に、アメリカでは大麻の売買が合法的に認められている州も存在します。2018年1月1日からカリフォルニア州でも嗜好品とする目的で大麻の売買が可能です。日本では考えられないような法律ですが、今後も増えていくとされています。
日本で解禁されないのは、大麻の利用目的が薬品や嗜好品としてではなく、覚せい剤としての利用が増えるからでしょう。大麻自体は、精神病や痛みを緩和する効能があるので鎮静剤としての力も秘めています。しっかりとした管理の基で使えば、非常に医療の助けになるものなのです。
そうした中で生まれたのが、大麻に関連した仮想通貨であるドープコインです。もちろん、大麻愛好家にとって大注目の仮想通貨となっています。元々、大麻仮想通貨として『Potcoin』という仮想通貨があります。全ての大麻仮想通貨の始まりと呼ばれていることから、『大麻仮想通貨と言えばPot』と称されるほどです。
このPotcoinが登場したきっかけが、大麻産業の規模でした。Potcoinが登場した当時の大麻産業の市場規模は、1,000億ドル(日本円で約10兆円ほど)を誇っており、ここまでの規模があれば決済手段も自然に増えていく訳です。そこで誕生したのがPotcoinだったのです。ここまでは当然の流れかもしれません。
Potcoinの他にも、『HempCoin』や『CannnabisCoin』といった大麻に関する仮想通貨は存在しているのですが、『大麻愛好家のための』という特性を持つのがドープコインなのです。ドープコインの目指すべきビジョンは、『大麻愛好家にとって21世紀の近代的で安全なビジネスの方法を提供する』と明言されており、大麻産業発展に対して貢献して行くと期待されています。
アメリカ、カルフォルニア州で大麻が解禁される
アメリカのカリフォルニア州で、大麻が合法的に認可されました。それによってドープコインにも大きな変化が起きたのです。一番大きかったのが、ドープコインの価格がとんでもないくらい高騰したことです。
では、ドープコインがどのような価格変化があったのか見ていきましょう。
取引開始日 | 2014年2月23日 |
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取引開始時価格 | 0.00238$ |
直近価格 | 0.092$(2018年10月21日現在) |
最高値 | 0.257$(2018年1月1日) |
最安値 | 0.000044$(2015年8月21日) |
ドープコインの取引が始まったのが2014年2月23日です。取引当時のレートは0.00238$と非常に安い価格でした。2014年2月27日に0.0153$まで上昇して以降は、長い間低価格な水準で推移し続けることとなり、2015年8月21日には最安値の0.000044$となってしまったのです。
そんなドープコインでしたが、2017年3月になると価格の上昇が始まります。他の仮想通貨も軒並み伸び始め、ビットコインの認知度も上がったりと業界全体が盛り上がっていたからですね。そして、カリフォルニア州で大麻が解禁となった2018円1月1日には最高値で0.257$を記録することとなります。
取引開始価格に比べて100倍以上のとんでもない高騰です。しかし、このような記録があるということは、大麻に関する良いニュースが流れれば高騰するポテンシャルが備わっている通貨とも言えますね。
DOPE(ドープ)コインに投資すべき?
大麻自体がタブー視されている日本では、大麻関連の仮想通貨となると中々抵抗感があるかと思いますが、大麻産業自体の成長を考えると、投資対象としては非常に魅力的な側面もあります。ドープコイン自体も、中長期的なブランド・コミュニティを形成して行くとも宣言していますし、市場規模は小さいながらに将来性は大きいと感じています。
カナダではドープコインが使えるようになる予定です。この流れで、多くの店とパートナーシップを結んでいけば、ドープコインの価値も上昇していくでしょう。オンラインショップで大口の注文をした場合、ドープコインで小額還元する制度もあるそうです。
まとめ
大麻に対しての仮想通貨ということで、少し違法な感じもしますが、しっかりとした目的がある仮想通貨ということが分かりました。日本では投資目的での取引になるでしょうが、今後は伸びていく可能性を秘めている通貨だと思われます。